『ゴッドファーザー 愛のテーマ』(Love Theme from The Godfather)は、ゴッドファーザー三部作の第1作で、1972年の映画「ゴッドファーザー」のために作曲された。 インストゥルメンタルのバージョンの時はシンプルに「ゴッドファーザー愛のテーマ」として知られ、英語ボーカルのバージョンの時には「Speak Softly Love」と呼ばれる。作詞Larry Kusik、作曲ニーノ・ロータ。
映画版の歌詞では、「ゴッドファーザー PART III」でコルレオーネの息子が歌ったシチリア民謡「 Brucia La Terra 」(太陽は燃えている)とある。ただし曲は多少違ってはいるがほとんど同じである。
カバー[]
日本では尾崎紀世彦が「ゴッドファーザー~愛のテーマ」としてカバーしてヒットした。 最初はアンディ・ウィリアムスによって歌われ、ボビー・ヴィントンなど多くのアーティストによってカバーされている。 ヴェルヴェット・リヴォルヴァー(元ガンズ・アンド・ローゼズ)のスラッシュは、この曲をハードロックに編曲して演奏する。 ジャマイカの歌手 Ken Boothe はレゲエ・バージョンをレコーディングしている。 Gianni Morandi はこの曲を「 Parla Più Piano 」という題でカバーしている。 ダリダやマリー・ラフォレもまた「 Parle plus bas (Le Parrain) 」のタイトルでカバーしている [1]。
ソフィーヤ・ロタールによるウクライナ語バージョンの「 テンプレート:Lang-uk (Skazhi schyo lyubish 、「愛していると言ってくれ」の意) 」は、ミュージカル映画「Pesnya vsegda s nami(「歌はいつも我らとともに」の意)で歌われた。 これはソビエト連邦当局がアリオラ・レコード(現ソニー・ミュージックエンタテインメント (米国))の申請に対し、「ゴッドファーザー」サウンドトラックにオリジナル英語バージョンの登録許可を出さなかったためである。
ゴッドファーザー PART IIIにはイタリア語バージョンが登場した。 音楽編集「 Mob Hits : the Best Songs of Mafia Movies 」による。
東京スカパラダイスオーケストラもこの曲のスカバージョンを演奏する。 またインド映画Akele Hum Akele Tumでは、自分の曲を盗作される作曲家の物語というテーマにもかかわらず、この曲が盗作されている。
ユーゴスラビアでは、テレザ・ケソヴィヤにより改作され「 Govori Tiše 」という題で歌われている。
バンド Fantômas も、メタル・ロック・バージョンをアルバム『The Director's Cut』に収めている。
(RU) ロシア語バージョンは Alexander Vertinsky による。
(SK) スロバキア語バージョンは František Krištof Veselý による。
(CZ) チェコ語バージョンは Jiří Malásek による。
盗作疑惑[]
- ニーノ・ロータは映画「ゴッドファーザー」で1973年のアカデミー作曲賞にノミネートされていたが、Eduardo De Filippo作のコメディ「Fortunella」のテーマを使用したことが発見され、土壇場で候補から下ろされた。「Fortunella」のテーマは、はぎれのよいスタッカートのコメディ・スタイルで演奏されていたが、メロディーは「ゴッドファーザー」の「愛のテーマ」とほぼ(※)同じである。そのためオスカーの受賞は見送られた[2]。このような事情があり、1972年と同じ愛のテーマを使用したにもかかわらず、ゴッドファーザー PART IIは1974年のアカデミー作曲賞を受賞している。
※ゴッドファーザーではただし前半と後半部分のみを転用したのであって、中間部分は民謡からの転用である。 しかしFortunellaでは有名な小節部分の繰り返しである。その前後は独立している。
参照[]
「ゴッドファーザー 愛のテーマ」が2004年、コロムビア・ソニーBMG のノルウェーの歌手 Rein Alexander により録音された。 アルバムはノルウェーだけでダブル・プラチナとなった。
その他[]
- イタリアのStebel社の自動車用ミュージックホーンにはこの曲を演奏することができ、日本では1980年代に暴走族がこれを使ったことでも知られ、現在の暴走族と言えばこの曲の冒頭出だしのメロディーのイメージが定着している(韓国にも暴走族がいるが、その際にも共に広まっている)。
脚注[]
外部リンク[]
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